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べる3

TCGジャッジングのコツ

お久しぶりです。
べる3です。


軽く自己紹介をします。
デュエル・マスターズの認定ジャッジ兼ポケモンカードゲームの公認ジャッジです。
元々イベント事の裏方をやるのが好きで、趣味でTCGイベントの運営に携わっています。
現在は岡山県を拠点として、デュエマはほぼ毎週のCSで、ポケカはシーズン毎に数回シティで稼働させていただいています。
好きなカードはエリアスヌケニンカイドウです。


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長くジャッジを続けてきた中で、新しいジャッジに初めて手伝って貰う際に渡す資料を作成しました。
各TCGで新たなジャッジが誕生している時期ということもあり、僭越ながらブログに公開しておこうと思います。
主にデュエマのCSシーンをベースとして作成しましたので、その点だけご注意ください。







はじめに


この記事の目的は、
主にSNS上での炎上事例をイベント中に起こさないためのポイントを言語化し共有することです。
経験則に寄るところの大きい、「ジャッジングにおけるプレイヤーとの関わり方」についての参考になれば幸いです。

炎上はいつ起こるか
1. 大きなトラブルが発生したとき
2. 小さなトラブルの初期対応が不十分であったとき
理想は「大小問わずトラブルが発生しないように、未然に防止する」ことです。しかしながら、ルールや環境整備に依存する部分も多く、ジャッジ個人ではカバーできない領域でもあります。
よって今回はジャッジ個人も十分な役割を担えるであろう「2.小さなトラブル」について対処する際のポイントをまとめます。

小さなトラブルの種
1. ジャッジコール:基礎編
2. ペナルティ発行:区別できるカード
3. ペナルティ発行:デッキ/リストの問題
4. 悪態・言い合い

各テーマについて、具体例とともに確認してみましょう。



1.ジャッジコール:基礎編



昨今「SNS上でお気持ちするな」「その場でジャッジ呼べ」と一般のプレイヤーの間でも、不満があればジャッジを呼ぶことが普及している面があります。
大変喜ばしいことです。
折角コールしてくれたのですから、双方に取って不満が残らないように対応したいというものでしょう。

ケーススタディ:ジャッジコール
※J:ジャッジ、P:(ターン)プレイヤー、N:相手プレイヤー

Pは《天災 デドダム》を召喚し、効果を解決する際に誤って3枚ではなく4枚のカードを見てしまったため、ジャッジコールを行った。
P「デドダムの効果で4枚見ちゃったんですけど」
J「4枚目がどのカードかは分かりますか?」
P「これです」
J「ではそれ以外の3枚を効果で見たことにして、残りのカードを無作為化します。
これまでのゲームの中で、山札の中に位置が分かっているカードはありますか?」
P「無いです」
J「では、無作為化をした上でゲームを再開してください」



【予測される不満】
・ジャッジに伝え損ねた、ゲーム内の情報が存在した
・裁定に本当は納得がいっていなかった



【ポイント】
■必ず確認は常に双方に行い、表情も含めてプレイヤーの様子を観察する
■巻き戻しや追加措置の処理を実行する前に、ハッキリと確認してから開始する

プレイヤーの中には、ジャッジに対して話しづらいと感じていたり、イベント参加に慣れていない方も多くいます。可能な限り口を開いてもらいやすいように努力しましょう。
「何か気になることはありますか?」など最終確認をハッキリと行うことも有効です。
その場では納得していても不満気だったプレイヤーに対しては、試合後に「何か気になることはありましたか?」と再度確認しましょう。


以下はケーススタディの改善後です
P「デドダムの効果で4枚見ちゃったんですけど」
J「4枚目がどのカードかは分かりますか?」
P「これです」
J「対戦相手の方から見てもこのカードが4枚目で間違いないですか?」
N「はい」
J「ではそれ以外の3枚を効果で見たことにして、残りのカードを無作為化します。
これまでのゲームの中で、山札の中に位置が分かっているカードはありますか(PとNの双方に聞く)?」
P「無いです」
N「大丈夫です」
J「では、無作為化をした上でゲームを再開いたします。
また、[過剰なカードを見た]の警告を与えます。延長時間を1分発行します」
J「気になることはないですか?(両プレイヤーの様子を観察する)」
J「それでは処理をお願いします」
試合後
J「何か気になることがありましたか?」
N(自分の思っていたルールと違って/以前他のCSでされた処理と違ったので/警告について聞きたい/等)

試合中には言うほどではないなとプレイヤーが判断した不満の種を解消するチャンスを得ることができます。


2 .ペナルティ発行:区別できるカード



たとえジャッジがルールに則ったペナルティを出したとしても、説明や対応が不適切であればプレイヤーの不満からトラブルに繋がることがあります。
プレイヤーは、ペナルティを与えられたからといって不満を覚えるわけではありません。「“不当な”ペナルティ」を与えられたと感じた時に不満を覚えます。
ではなぜ不満を感じるのでしょうか?
・ルール文書を知らないため、裁定に納得ができないから
・プレイヤーとジャッジとでは、視点=優先順位が違うから

与えるペナルティが同じでも、説明の仕方で感じ方が大きく変わってしまう場合もあります。


ケーススタディ:【区別できるカード】
対戦準備中にプレイヤーNからジャッジコールがあり、NとPの対戦卓に向かった。
N「Pのスリーブに全体的に劣化が見られるので、交換して欲しい」
その場でスリーブの状態について確認した。
デッキのカードのうち、《フェアリー・ライフ》4枚、《青銅の鎧》4枚がロット違いや劣化の具合で明らかに区別がついた。
他にも劣化しているスリーブは見受けられたが、特に分かりやすいのが上記の8枚だった。
Nに対戦卓で待機してもらい、Pに対してヒアリングを行った結果、スリーブの状態なども加味した上で故意ではないと判断した。
デッキの特定カードが区別が付く状況であったこと、8枚が似た役割のカードであり悪用された場合に得る利益が大きいことから【警告】よりも格上げすることとした。
故意の違反とは言い切れず、十分起こりうる事象と考えられることから、【失格】ではなく【ゲームの敗北】を与えた。

ジャッジは、プレイヤーに対して重たいペナルティを課すことがあります。
どのような点に注意してペナルティを説明すれば良いでしょうか?

【予測される不満】
・わざとじゃないんですけど
・指摘されたときに替えれば良いと思ってました


【ポイント】
■ペナルティ発行時は正確な説明を、プレイヤー目線で分かる様に行う
■「悪意がない」と判断した場合は、強調して真摯に伝える

※対戦相手に説明する際も変にぼかさず、不正ではないと判断した旨を正確に伝えると、伝聞やSNSでの行き違いを予防できます。
ジャッジにとってはよくあるペナルティ発行でも、プレイヤー個人にとっては一大事です。
また、プレイヤーにとっては「わざとじゃなくてもゲームの敗北となること」「ゲームの敗北と失格は全くの別物であること」などは当然の認識ではありません。


以下はケーススタディのペナルティ発行例です。
J「このスリーブは最期にいつ入れ替えましたか?」
P「分かりません」
J「裏面から見てこの8枚だけ少し古いように見えました(該当部分を示す)
何か心当たりは無いですか?」
P「あ、そのカードは他のデッキに入れていたものを今朝入れ替えました」
J「その時にスリーブを入れ替えたりはしていませんか?」
P「そのまま使いました」
J「プレイヤーにはカードが判別できないように管理する義務があり、スリーブについても同様です。そのことは知っていましたか?」
P「はい」
J「劣化の具合などから、ワザと傷をつけた所謂『マーキング』ではないと判断しています。
ルール上、区別が付くカードには警告とスリーブ入れ替えのペナルティが出されますが、仮に悪用された場合の利益が大きい場合には、より重いペナルティに格上げされます。
今回はゲーム性に影響が出ていることから【ゲームの敗北】を出す必要があると判断しました」
(本来の処置と逸脱した理由は必ず十分説明しておきたい。
プレイヤーがルール文書の一部を読んだり、自分視点の情報のみを伝えて得た他者からの意見を鵜呑みにしてしまうリスクを避けられる)
P「ワザとじゃなくても、負けになるんですか?」
J「はい。【ゲームの敗北】と【失格】の違いは分かりますか?」
P「えっと」
J「先程申し上げたように、今回はワザとでは無いと判断しています。
悪意を持って行っていた場合は【失格】になります。
(以下、ペナルティについて説明したり
スリーブのロット違いについてティーチングしたり)

【対戦相手Nへの説明】
J「お待たせしました。
聞き取りの結果Pさんに【ゲームの敗北】を発行したので、このラウンドはあなたの勝ちとなります。
何枚かのカードの区別がついてしまう状態であったためのペナルティとなります。
ただ、今回の事例について悪意が有ったものとは判断しておらず、失格とは異なります。
正確でない情報を拡散してしまうと、ペナルティの対象となる場合もあるので、表現の仕方には十分注意するようにしてください。



3.ペナルティ発行:デッキ/リストの問題



以下は私が実際に経験した事例を元にしたケースです。

ケーススタディ:【デッキ/リストの問題】
「デッキチェックにおいてプレイヤーPのデッキシートに《ドルファディロム》と記載されたカードが1枚採用されており、実際のデッキには《聖魔連結王 ドルファディロム》が採用されていた。
【イベント上の誤り:デッキ/リストの問題】を適用し、ペナルティとして警告及び次回戦での手札1枚減少の追加措置を発行した」
あなたは、該当プレイヤーにペナルティの説明を行った。
J「《ドルファディロム》だけでは他のカードとして《ドルファディロム砲》が存在し、判別がつきません。デッキリストの問題で、警告と手札1枚減少が課されます」
P「えっ、リストを見たら『クリーチャーのドルファディロム』なのは分かると思うんですけど」
J「(あなたならどのように説明しますか?)」

「『ドルファディロム』だけだとカードが判別できないのでダメです」
「デッキリストを見ただけで、どのカードを示しているかが分からないといけないんです」
ジャッジとしては決して間違ったことを言っているわけではありません。
しかし、大きな問題として、会話が成立していません。
プレイヤーは「分かると思うんですけど」と訊いているのです。
それに対して答えてあげなければ、人として不満や不安を感じて当然でしょう。

例「先ず前提として、私個人はこの『ドルファディロム』が『クリーチャーのドルファディロム』のことを指しているのだろうと予測できます。その上で、なぜ今回ペナルティの対象となるのかを説明させてください~~~~」

【予測される不満】
・普通に考えたら分かると思う
・今後気をつけるので、今回は認めてもらえないか


【ポイント】
■先ずはペナルティを受けたプレイヤーが落ち着く手助けをしよう
■公認イベントであり競技イベント運営ルールに則る必要があることを伝える

「ペナルティの説明をしなくては」と意識が先行して、プレイヤーの心情に寄り添いきれなくなるのはよくある落とし穴です。
ジャッジにとってはルール文書は聖書ですが、プレイヤーにとってはよく分からない文字列でしかありません。
公認イベントのジャッジとしての役割上、明確な線引きとしてペナルティが存在することなどを順を追って説明しましょう。
また、一度でも融通を利かせると、肝心な時にルールを適用させられなくなってしまう恐れがあります。プレイヤーの気持ちは理解できますが、根気よく説明を繰り返しましょう。
どうしても進展が見られないと感じた場合は、一度時間を空けてから再度説明するのも有効です。



4.悪態・言い合い



デュエル・マスターズは、勝敗がつくゲームです。時にはプレイヤー同士が熱くなり過ぎてしまうことも珍しくありません。
実際の事例を元にしたケースから、重要な要素について考えてみましょう。

ケーススタディ:言い合い
予選1R開始前、対戦準備が終わり開会式を行っている最中に、プレイヤー同士が言い争いをする声を聞きつけ、近くに駆けつけた。
対戦卓1はプレイヤーAとBで、対戦卓2はプレイヤーCとDでマッチングされており、ジャッジが近づいた際の口論はBとCの間で行われていた。
J「どうされましたか?」
B「隣の卓の人がしつこく話しかけてくるんです」
C「違います、あなたの態度がおかしいという指摘をしているんです」
J「いったん落ち着いてください一人ずつ話を聞きたいのですが、、、」
(このとき、誰から話を聞き始めるべきか各プレイヤーを観察していると、最も落ち着いているAが口を開きそうな素振りを見せました)
J「まずはAさんから話を聞かせてください。必ず全員のお話を聞くので、途中で気になることがあっても遮らず、一度最後まで聞かせてください」
A「対戦準備が終わって、シールドと手札を裏向きで置いておく際に、『手札を横向きにして置いてください』とお願いしたんです。ただ、対戦相手の方に上手く伝わらなかったようで、、、」
J「(Bに対して)今ので合っていますか?」
B「はい。『こっちが手札です』って返事をしていたら突然Cが横から口出ししてきました」
C「それはBが携帯を見ていた上に、言葉遣いも失礼だったからです」
J「先に一度Bさんへの聞き取りをさせてください。
Aさんからの『手札を横向きにして置いて欲しい』という話は伝わっていましたか?」
B「その『手札を横向きにする』っていうのはなんなんですか?」
J「デュエル・マスターズではゲーム開始前にシールドと手札を5枚ずつ用意しますが、この時区別がつかなくならないようにする工夫の一つですね」
B「それはルールなんですか?この人たちみたいに大会に何回も出てるような人からしたら当然かもしれないけど、今日突然そんなことを言われても分かりません」
J「なるほど、分かりました。AさんとBさんは加えて話しておきたいことはありますか?」
J「ではCさんの話をお聞きします。二人が話していた内容とCさんの認識が違った場合は、それについても教えてください」
C「Aさんの話については特にないですが、Bさんは『手札です』ではなくて『こっちが手札』と携帯を触りながら投げやりに返事をしていました。
それに対して『失礼なんじゃないですか』と声をかけました」
B「隣の卓なんだから関係ないですよね。良いんですか?」
J「今はCさんへの聞き取りをさせてください。加えて話したいことが出来た場合は、後で改めてお聞きします」
C「そこからはBさんと言い合いになって、ジャッジが来ました」
J「今のCさんの話を踏まえて、付け加えたいことや修正がある方はいますか?」
(Dにも話を聞く必要があるか確認するために視線を向けると、目を合わせて頷いてきたので、必要はないと判断しました)
J「起こったことについて確認させてください。
先ず対戦準備中に、AさんがBさんに対して『手札を横向きに置くように』お願いした。
Bさんは、実際の言葉遣いについては実際のところが分からないのでおいておきますが、『こちらが手札である』ということを示した。
ただそのとき、携帯電話を見ながらだったことや、Aさんの要求を受け入れて行動するわけでもなかったこと、Cさんからすると言葉遣いが気になったことで、隣の卓のCさんが声をかけた。
この認識で間違いは無いですか?」
A・C・D「はい」
B「(隣の卓の人が話しかけて)良いんですか?」
J「(Cに対して)よりよいマナーについて注意喚起してくださることは決して悪いことではありません。また、ジャッジである自分の目が行き届いていなかった結果生じたことでもあります。
ただその上で、少しでも口論に発展しそうであれば直ぐにジャッジを呼んで任せてください」
C「分かりました。
(Dに対して)迷惑かけてすみませんでした」
J「(Bに対して)『隣の卓に声をかけていいのか』という質問ですが、ゲーム中であれば絶対にダメです。ただし今は開会式の最中ですのである程度許容されます。
また、Bさんが携帯電話を使用していたことで、『Aさんの声が届いていないのかなと』気を遣われた可能性もあります。
最後に、『大会に何回も出ているような人からしたら』と言われていましたが、大会に出るのは初めてですか?」
B「大きい大会は初めてです」
J「でしたら、分からないことも多くあるかと思います。手札を横向きで置いておくというのも勿論ルールではありません。
ただ、慣れていないのであればその分対戦相手とのコミュニケーションを十分に取り、不安な点があればジャッジを呼ぶようにしてください」
B「すみません」
J「(Aに対して)手札を横向きにするというのは、慣れている方だと意図が分かりますが、そうではない場合もあります。
勿論、対戦相手にそのようにお願いすることは全く問題ありません。
ただ、上手く伝わらないようであれば、『シールドと手札の区別がつかなくならないように』など理由を添えると納得しやすいかもしれません。
もしこじれそうであれば、いつでもジャッジを呼んでください」
J「対戦が終わってから思い出したことや、言い忘れていたことがあれば、一度ジャッジの私を呼んでください。相手への不満なども先ずは私が聞きます」


【ポイント】
■プレイヤー vs プレイヤーの構図からいち早く脱する
■それぞれの視点で問題が異なることを理解する

ジャッジとプレイヤーとでは優先順位が違うと述べましたが、それはプレイヤー間でも起こりうることです。
安易に何が正しく、何が間違っていたのかを断じてしまわないよう注意しましょう。

※上記事例では落ち着いていそうなAから聞き取りを始めましたが、2人の間でトラブルが生じて居る際は、ヒートアップしている側からヒアリングを始めた方がスムーズに進む場合も少なくありません。
程度が激しければ、場所を移して双方の距離を確保した上で聞き取りを行いましょう。
※実際の事例では、開会式をそのまま進行してもらい、他の卓については遅滞なく1Rをスタートさせています。
目立つトラブルが起こった際に、ヒアリングに必要な卓以外を待たせると非常に空気が悪くなります。
待っている間に、断片的で不確かな情報を拡散されてしまうリスクもあります。


まとめ


長々と読んでいただきましたが、要点は下記3点です。

■正確に伝える
ジャッジにとっては当たり前のことも、プレイヤーにとってはそうではありません。
■ペナルティを与えた時ほどよく話す
「イベントが終わってからSNSで文句を言うな」が正しいのですから、「イベント中に全てが解決するよう努力する」義務が私たちにはあります。
表情からもプレイヤーの心情を汲み取りましょう。
汲み取りきれず、プレイヤーが抱えたままにした内容が炎上の種になります。
■理由や理念とともに説明する
プレイヤーに対して何かを禁止するとき、「なぜですか」と問われることがあります。
「ルールで決まっているから」は説明ではありません。
また、プレイヤーの意識が変わらなければ、行為だけを禁じても何の意味もありません。
ルールには理由や理念が必ず存在します。
なるべくセットで説明できるように訓練しておきましょう。


おわりに



「ジャッジはプレイヤーの味方です」
「ジャッジは単にペナルティを出す人ではありません」
よくいわれる文言です。開会式で耳にしたことがある方も多いでしょう。
では、ジャッジとは何者でしょうか?その役割とは?

私は、「ジャッジは、全ての参加者が安心してイベントに参加するための手助けをする者」だと考えています。
参加者の誰かが、「この人態度悪いなぁ」と感じた時に、ツイートをするでも、ましてや当人同士で口論を始めるより前に、「まずはこの人に相談しよう」と頼ってきてもらえる存在です。

「全ての参加者」には、悪意なくペナルティを受けたプレイヤーも含まれます。
ペナルティが発行されたプレイヤーはジャッジと話しづらいものです。
ジャッジの側としても、ペナルティを出した相手とは話しづらい面があります。
しかし、対話が不十分だと、ジャッジからのメッセージが伝わりきらないままに「よく分からない的外れな注意喚起」が一人歩きする場合もあります。
日常的に行われているイベントであれば、ペナルティを出したり問題があったときほど、ジャッジの側からコミュニケーションを取る必要を感じます。
イベントに対して悪意を持っているプレイヤーは別として、運営であるジャッジの側が参加者の機会を奪わないように心がけたいものです。

履き違えないで欲しいのですが、目的は炎上しないことではなく、プレイヤーに満足してもらうことです。
炎上を避けることはその結果でしかありません。
「プレイヤーの味方としてのジャッジ」であり続けるための指針を再確認するきっかけになれば幸いです。


文責:べる3


付録



宣伝
デュエル・マスターズのジャッジ向けのdiscordサーバー(非公式)があります。
モチベーションの高い認定ジャッジも多いコミュニティですので、ここで引用させていただきます。
https://discord.com/invite/2xkH7B6xDn

後、ジャッジやジャッジ志望の知り合いは多いほど助かると思って居るので、良かったらフォローお願いします。
いつか一緒に運営しましょう!
べる3(Tberu3)




ペナルティ対象カード名の例
最近はオンライン提出が増えている分、紙のリスト提出者はCSイベントに不慣れな場合も多いので、しっかりサポートしたいです。
そもそも「何のためにデッキリストを提出するのか」を理解していない参加者もいます。
「こんなに色々あるから、念のため正式名称で書こうね、そっちのが楽です」


ドルファディロム→《ドルファディロム砲》
シャッフ→《オニカマス<シャッフ.Star>》
オニカマス→同上
ジルコン→《幻槍のジルコン》
ノメノン→《超神機鎧冑ゼノメノン》
サイクリカ→《パラディソ <サイクリカ.Star>》
レッドギラ→《燃える侵略 レッドギラゴン》
刃鬼→《べイビー「刃鬼」/「俺たちも必ず勝つ!!」》
オリオティス→《制御の翼 オリオティス》
ニンギョ→《月明かりに沈むニンギョ》
ポレゴン→《冒険妖精ポレゴン・ジョーンズ》
禁断→《禁断》、他
ダークネス→《神羅ダークネス・ロマノフ》、他
ネイチャー→いっぱい
以下対象カードが多くある略称
ゲンムエンペラー、カツキング、テスタロッサ、クロック、ボルカニック、バスター、ミラダンテ
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